1889年(明22)
10月 |
熊本県薬剤師会が創設 熊本(県)薬剤師会(会長=中西司馬、副会長=岩田教敏、幹事=森本榮太郎・倉知精三、審議員=大岩乙三・村上榮太郎・渡邊宗太郎・堀口廣助・園部交雅、会員41人)が創設される。発足当初の会員数は微々たるものであったが、翌年には女性会員1人を含む会員41人に達し、しかも毎月7日には例会を開催するに演説者が多くて抽選で決めるほどであったという。薬剤師会創設前の同年(明22)6月には「熊本薬学会(会頭=中西司馬、会員69人)」が創設されている。熊本(県)薬剤師会の設立は大阪薬剤師会(1880年(明13)4月)及び東京薬剤師会(1888年(明21)8月)の設立が剌激となったようだ。ちなみに、日本薬剤師会史では、熊本県薬剤師会は翌1890年(明23)3月23日設立となっている。これは日薬が下記の薬学雑誌第97号への投稿をもって熊本県薬剤師会設立とした為であろう。
* 中西司馬/名古屋の人。1882年(明15)東京大学医学部薬学科卒業、同年(明15)陸軍に入り、1904年(明37)陸軍二等薬剤正に任じ、1907年(明40)予備被仰付。1889年(明22)7月第二代私立熊本薬学校校長に就任。同年(明22)熊本県薬剤師会初代会長就任。1907年(明40)10月19日富山県立薬業学校長兼教諭に任命され、続いて1910年(明43)4月1日富山県立薬学専門学校の初代校長に就任。1910年(明43)6月28日富山県立薬学専門学校校長(現職)で逝去。 1904、05年(明37、38)戦役の功に依り勲四等旭日小授章。
* 熊本薬学会と熊本薬剤師会(1890年(明23)3月23目薬學雑誌第97號)/熊薬会報2007年(平19)5月号より
○ 薬学会は明治22年6月の創設を以て、平山増之明君(本会々員)の計設に係り賛成者非常に多くして入学を申し込む者、陸続(りくぞく=ひっきりなしに続く)絶えず。例会は毎月7日にして熊本薬剤師会と連合せり。会員は主として薬剤師にして其他薬業者、医師又は薬学篤志者にして目下69名に達せり。又本会は従来の貯蓄金を以て薬学上有効の参考品陳列場を設営中なり。而して当時の役員は左の如し。
会 頭 中西司馬
監 事 堀口廣助 倉知精三
常議員 渡邊宗太郎 大岩乙三 岩田教敏 森本榮太郎
○ 又熊本薬剤師会は客(=昨)年10月の創設に係り当初甚だ微々たりしが、目下41名(女
1名)に達し、毎月7日例会を開くに演説者多くして抽選にて定むる位なり。又熊本薬学校に於ては将来の薬剤師を養成し毎年15名の卒業者あり。今年よりは薬剤師試験に充分合格せしめんが為に目下学科の改正中なり。会員は皆熱心にて東京に開設の全国薬剤師会へ臨席し、学士諸君と懇親を結ばんと一同奮発し居れり。左れは当会の漸次(ぜんじ=次第に)隆盛に趣くは疑ふべからざる所なり。目下本会の役員は、
会 頭 中西司馬
副会頭 岩田教敏
幹 事 森本榮太郎 倉知精三
審議員 大岩乙三 村上榮太郎 渡邊宗太郎 堀口廣助 園部交雅
なりと同地より報知ありたり。 |
1926年(大15)
6月 |
公法人熊本県薬剤師会設立(6月) 熊本市公会堂にて設立総会を開催。会長は渡辺宗太郎、会員数110余人。事務所を会長宅である熊本・船場町下1丁目8“渡辺薬局”横に設置。熊本県薬剤師会ではこの年を創立としている。 |
1948年(昭23)
10月3日 |
社団法人熊本県薬剤師協会設立 公法人熊本県薬剤師会を解散して「社団法人熊本県薬剤師協会」を設立。会員数534人(男482人、女52人)。会長に緒方作次郎、副会長に佐藤範が就任。事務所を熊本市万町2丁目2番地に設置。
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1958年(昭33)
12月 |
熊本県薬剤師会館落成 熊本市本荘町247番地に落成。 |
1964年(昭39)
1月8日 |
社団法人熊本県薬剤師会に名称変更 会の名称を社団法人熊本県薬剤師協会から「社団法人熊本県薬剤師会」に変更認可される。 |
2003年(平15)
6月8日 |
熊本県薬剤師会館が落成 熊本県薬剤師会(会長=坂梨孝男)が熊本市萩原町10− 6に会館を新築し移転。落成の神事の後、同会館2階の多目的大ホールで中西敏夫日薬会長、小田利郎福岡県薬会長ほか九州各県薬会長、潮谷義子熊本県知事、北野邦俊県医師会長、堤直文県歯科医師会長、ほか医療職団体、医療団体及び関係官庁等から多数の来賓を迎え、会員と共に披露を兼ねて盛大に新築記念パーティーが開催された。会館の名称も“県内の全ての薬剤師が集う場所”として、薬剤師会の会館ではなく、薬剤師の会館という意から「薬剤師会館」とした。旧会館(熊本市本荘3丁目2番19号)は、同居していた県薬の医薬品検査センターが継続使用。 |
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■ 熊本県薬剤師会の歴代会長(頭)
渡辺宗太郎(初代)、上野景治(2代)、松本赤男(3代)、木岡義一(4代)、中西藤吉(5、6代)、光多仁一郎(8代)、椿直人(7、9、10代)、緒方作次郎(11、12代)、布田尚(13、14代)、戸田助人(16〜21代)、山中栄一(22〜26代)、石原直喜(27〜28代)、山内元(29〜33代)、瀬戸和善(34〜37代)、坂梨孝男(38〜39代)、佐伯順一(40〜41代)、廣田誠介(42〜43代)。 |