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電解質異常の自覚症状のアンサーページです

電解質異常を起こす薬剤は少なくない。今回、実際の症状、特に初期の自覚症状について一覧表にまとめてみた。

Na K Ca P Mg
低ナトリウム血症 低カリウム血症 低カルシウム血症 低リン血症 低マグネシウム血症
135mEq/L未満 3.5mEq/L未満 8.5mg/dl未満 2.5mg/dl未満 1.4mg/dl未満
・消化器症状:
悪心、嘔吐、食欲不振

・精神症状:
無力感、倦怠感、意識障害、傾眠

・神経症状:
痙攣、病的反射

・その他:低体温
・筋肉障害:
四肢麻痺、呼吸麻痺、筋力低下、イレウス、ジギタリス中毒、心電図変化、不整脈

・精神症状:
頭脳活動の低下、傾眠〜昏睡

・その他:
浮腫、多尿
・筋肉異常:
QT延長、不整脈、筋けいれん

・消化器症状:
嘔吐、下痢

・神経症状:
知能低下、行動異常、テタニー

・その他
血圧低下、異常知覚、白内障、乳頭浮腫
・循環器障害:
溶血性貧血、白血球・血小板機能異常

・神経症状:
意識障害、不穏、けいれん

・筋肉障害:
心機能障害、筋力低下、横紋筋融解

・骨:
くる病、骨軟化症

・消化器症状:
食欲低下

・肝機能障害
・精神症状:
人格変化、せん妄、感情鈍化、抑うつ

・筋肉症状:
筋肉痛、筋硬直、筋力低下」

・神経症状:
テタニー、振戦、全身痙攣

・循環器症状:
頻脈、不整脈、心電図変化

・消化器症状:
悪心、嘔吐

・その他:
眼振、失語、嚥下障害、発汗、顔面紅潮、運動失調、不全片麻痺、めまい、アテトーゼ様運動
正常値:135〜145mEq/L 正常値:3.5〜5.0mEq/L 正常値:9〜11mg/dl 正常値:2.5〜4.5mg/dl 正常値:1.8〜2.6mg/dl
高ナトリウム血症 高カリウム血症 高カルシウム血症 高リン血症 高マグネシウム血症
146mEq/L以上 5.0mEq/L以上 11mg/dl以上 5mg/dl以上 3mg/dl以上
・精神症状:
落ち着きのなさ、苛立ち、倦怠感、意識障害(傾眠・混迷・せん妄)

・筋肉障害:
筋力低下、筋硬直

・その他:
けいれん、反射亢進
・神経症状:
深部腱反射の減退

・精神症状:
意識障害

・心筋異常:
不整脈、伝導障害、心停止、心電図異常

・その他:
四肢・口唇のしびれ感、顔面・舌の刺激過敏
・消化器症状:
口渇、便秘、潰瘍、嘔吐、膵臓炎

・精神症状:
眠気、頭痛、集中力低下

・循環器症状:
QT短縮、徐脈、高血圧

・その他:
多尿
テタニー(低カルシウム血症による) ・精神症状:
倦怠感、無関心、傾眠

・筋肉障害:
筋力低下、筋硬直

・循環器症状:
除脈、起立性低血圧

・神経症状:
腱反射低下

・消化器症状:
悪心、嘔吐

・その他:
排尿障害、運動失調、構音障害

Zn Cu
正常値:65〜110μg/dl 正常値:70〜130μg/dl
(症状が現れるのは50μg/dl以下といわれている)
亜鉛欠乏症 銅欠乏症
神経感覚低下
精子数低下
血清テストステロン低下
非脂肪体重低下
成長遅延
性腺発達低下
皮膚異常
食欲低下
嗜眠
暗順応力低下
皮膚創傷治癒の遅延
味覚低下
好中球減少
鉄不応性貧血
骨粗鬆症
発育不良
下痢
体温低下
色素減少
筋緊張低下
湿疹
くる病に似た骨異常
肝脾腫
毛髪異常
動脈異常
神経症状
網膜変性

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1)テタニー

おもに四肢遠位筋に強い拘縮を起こして,手足の屈曲位を呈するのが特徴的である(助産婦様手obstetrician's hand).重症の場合,喉頭筋,呼吸筋さらに全身の筋に及ぶ.副甲状腺機能低下症によって起こるが,ほかに偽性副甲状腺機能低下症,ビタミンD欠乏症,過換気症候群,原発性アルドステロン症などでも起こる.多くの場合,低カルシウム血症,低マグネシウム血症あるいはアルカローシスを伴うが,二価の陽イオンであるカルシウムイオンの細胞膜外での減少により膜貫通電場の減少が生じ,脱分極と同じ状態となり,神経線維が興奮しやすくなっているために起こると考えられている.

2)アテトーゼ(=アテトーシス)

ある姿勢を維持したり,運動を行おうとする時に現れる不随意運動.顔面,手,指などに認められることが多く,一般に不規則なゆっくりとした動きで,精神的緊張,疲労時などに増悪する.睡眠時,休息時などでは現れない.病因は基底核とくに線条体の病変に由来するとみられている.アテトーシスの代表的な症例として両側アテトーシスdouble athetosisがあるが,線条体の大理石様変化が特徴とされている.このほか脳性麻痺,脳炎後遺症,各種変性疾患などに伴う症候性アテトーシスsymptomatic athetosisがある.舞踏病chorea, 振戦tremorなどとは異なる症候群と考えられている.〔治療〕精神安定剤,筋弛緩剤の投与のほか,機能訓練も治療に試みられるが,装具療法は現在のところ効果はない.外科的療法は適応が難しい.

3)構音障害

広義の言語障害のうち,ことばの音の障害,すなわち意図した音が正しく生成されない状態をいう.これを原因別に分類すると,構音器官の器質的ないし形態的障害によるもの(器質的構音障害),誤った癖,ないし構音器官の使い方の誤りによるもの(機能性構音障害),および構音運動に関与する筋や神経の障害に基づくもの(麻痺性ないし運動障害性構音障害)に分けられる.障害の発現様式としては,音の脱落(省略),音の置換,音の歪みなどがあり,疾患によってこれが恒常的な誤りであったり,変動的であったりする.構音障害の診断は一般に聴覚的判定に基づいて行われるが,補助的に構音器官の形態,運動性などを検査あるいは評価する必要がある.構音は生後の学習によって発達する随意運動であり,発達の状態にはある程度個人差があるので,幼児期の診断には慎重である必要がある.治療方針は原因によって異なるが構音訓練が有効である例が多く,正しい診断が大切である.

「参考文献」
1) 特集 水・電解質異常,日本内科学会雑誌,86,10,1997
2) 医学大辞典,南山堂


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